数年前の話ですが。
職場の忘年会で、お店を選んだ先輩が、「釜飯の美味しいお店だよ!」と絶賛していまして。
当日確かに、とっても美味しい釜飯に舌鼓を打ち、さらにその後も送別会なとで何度かそのお店を利用して、私はすっかりその釜飯の虜となりました。
これは、母に自慢もとい教えてやらねばと、普段会社の宴会で行ったお店の話なんてしないのですが、母に報告。
「くろ麦っていう釜飯のお店が、すごい美味しかったよ!」
「くろ麦って、あのお蕎麦が美味しいって有名なお店?」
……何と、母はまたも行ったこともないくせに情報だけは知っていました。
いや、待て。何ですって、お蕎麦??
「え、違うよ? 釜飯のお店だよ?」
「でも、くろ麦でしょ? 野崎の方にある」
「え、違うよ? 大田原だよ? 野崎街道をずーっと行って、ねぎっこの向こうの交差点を曲がって、ずーっと行ったところにあんの」
「だから野崎でしょ?」
「あれ?」
……どうやら、私の認識と母の認識には、ズレがある様子です。
(ていうか、そもそもで言ったら野崎は大田原市なわけですが)
――ということを、数年ぶりに思い出し、食べ歩きブログなどというものを始めたことだし、確認に行ってみることに(その後、職場の部署が変わったりして、それっきりそのお店には行ってなかったのです)。
4号線から行くと、二区町の歩道橋の交差点からライスラインに入ってずーっと行って、鉄塔の向こうの交差点を曲がった先にあるお店です。
ちなみに、野崎でも大田原でもなく那須塩原市(旧西那須野)です。
庭がちょっと趣の良い感じになってます。
中に入ってみてちょっとびっくり、前に来た時と内装が随分変わっていました。
入り口を入った正面にレジがあって、ウインドウケースがあって、スイーツが並んでいたと思うのですけど、無くなっていました。
お勧めしてくれた先輩によると、息子さんがパティシエ修行をしてきた方らしく、それでケーキも売っていたそうなのですけど、辞めてお蕎麦一筋にしたのかしら……。
それとも、別なところに独立したのかな……。
などと考えつつ、メニューを見て2度びっくり。
……くろ麦って、蕎麦のお店だったんだ……!
だって何度もこのお店を利用していて、蕎麦を見たことなんて一度もなかったよ……!
(宴会のセットに、蕎麦かうどんの選択が付いてましたけど、うどん>蕎麦な私は、いつもうどんを選んでおりました……)(ちなみにラーメン>うどん)
お勧めしてくれた先輩も、「グラタンも美味しいんだよ!」と薦めてくれましたけど、蕎麦の話なんて一度もしてなかったよ……。
ともあれ、蕎麦の美味しいお店と解った以上は、ここは蕎麦を注文すべきなのでしょうが。
グラタンも付くランチや、季節のモロヘイヤ蕎麦ランチとか、美味しそうだ……。
……しかし私は、今日は釜飯を食べるつもりで来たのだった。
というわけで、釜飯と、250円のミニ蕎麦をセットで付けて注文してみることに。
それにしても3度びっくりしたことには、釜飯って、1400円もするんですね。
た、高……! 釜飯高!!
メニューには写真がふんだんに使われていまして、蕎麦のセットの写真に、茶碗蒸しが写っているのを見て、付け合せに茶碗蒸しが入っているのかも……と期待をしましたが(茶碗蒸し大好きなのです)、付いてきたのは、お味噌汁とお漬物だけでした。
結構な量がありましたし、美味しかったですし、これくらいの値段が相場なのかな……?
1000円くらいかと思っていました……。
でも美味しかったです~。
食べたのは、五目釜飯です。具がどれも好きなものだし、ご飯も美味しいし、満足でした。
……蕎麦は、ラーメン>うどん>蕎麦な好みの私には、美味しさがよく解りませんでしたけど……。
いや、普通に美味しかったんですけど、家で作る蕎麦とどう違うのかよく解らなかった……。
安い蕎麦だったからかな……。もっと高い蕎麦を食べたら、違いが解るのかな……。
非常にどうでもいい余談ですが、時々、家のポストや新聞のチラシで、デリバリー釜飯の広告が入ってくることがあるのですが、そのチラシ「1500円注文から配達します」って書いてあるのに、基本の釜飯が、1480円からです。
……「釜飯ひとつでは配達せえへんでえ!」みたいな商売魂を感じましたね……。
美味しかったですけど(←注文したことがある)。
参考
くろ麦 那須塩原市二区町322
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